俺は男とセックスした。
初体験だった。
キスも俺からして、ちんこも自分で咥えた。
もう、なんの躊躇も後ろめたさもなかった。
女とのセックスにはない激しさ。
力ずく、流れる汗。
野蛮さ。男同士の構わなさ。
お互い求める力をダイレクトに伝え合う。
欲望をそのままぶつけ合う。

週末の間、俺達はずっと裸で絡んでた。

すべすべのあいつの身体。
俺は欲しいと思った。
あいつも俺が欲しいといった。

お前が女とやってるとこ
をみたい

俺は見せてやった。
オイルまみれのあいつの手の筒にちんこを突っ込み、
俺はあいつの前で目を閉じ、女を想像しながら腰を振った。

お前、俺のものになれ。
もう、そうだよ。

友情？
恋愛？
相手は男だぜ！？
ま、そんなこと、後でいいや！
それよりも、一緒にいて、セックスして、
何回もキスして、絡んで寝て、またセックスして。
そっちほうが、断然大事。

まったく無防備な有頂天！
飲んで飲まして、正異常！

男とのセックスに、俺はすっぽりはまっていった。
いつもあいつに会いたいと思ってた。
いつでもセックスできそうだった。
あいつの背中、ケツ、胸板、腹筋、太腿。
俺を求めてくるときの、あいつの目と息づかい。
二人が一つになってるときの、身体の感触。
いくときのあいつの声。
いつもそんなことばかり考えていた。

あの日もそうだった。

あの日も、俺はエロエロになりながら、
あいつの家に向った。
とっくに勃起してるちんこの亀頭が、
へそ下にべっとりくっついてる。

マンション玄関のインターホン。

おー、筋輔、
どうぞ。

１Fで待ってたいつものエレベータ。
一人で乗り込み、動き出した中でちんこの位置を直す。

あー汗びしょだぁ、シャワー浴びて。

なんて考えながら、エレベータを降りる。

いつものことだけど、なんか、ドキドキする。
身体がうわずる。
ツバを大きく飲み込み、
ついでに大きく深呼吸。
部屋のインターホンを一応押して、
いつも俺が上がってくるまでの間に
あいつは鍵を開けとくのがお決まりになっている部屋のドアを
俺は勢いよく開けた。

奥から、知らない男が歩いてくるのが、見えた。

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