やがてジム男が戻ってきた。
手にはオイルとタオル。
あと、大きめのコップに入った水。

さ、四つん這い。
正常位だよな、お前。

なになに、女とやってるとこ、ほんとにここでやれってか？
もー、言い出したらほんと止まんないんだから。
って、俺も結構乗り気になってる。
俺の全部、ジム男に見られたい。

イクときはね、俺は相手の顔が見えたほうがいい。
だからだいたい最後はいつも正常位。
でも好きなのは騎乗位ってやつ。
女の身体、全部見えるし。

じゃ、それからいこか。

オイルをたっぷりととり
ヌルヌルになったジム男の手のひら。
その手が、仰向けに寝ている俺のちんこをそっと包む。

もう、すっげー感触。
これはほんとやばいっす。

元々勃起してた俺のちんこ。
オイルで少ししごかれただけで、
もう世界に入り込む。

で、どうやってんの。

え、だから、女を上に座らせて、
下から、こううして、突き上げたり、

俺は腰を上下に少し動かす。

女が上で動いたり。

ジム男の腕を掴んで上下に動かす。

お前は見てるだけなんだ。

この体勢だと見てること多いかな。
手をこう伸ばして、
おっぱい触ったりすっかな。

俺は手を伸ばし、空中でオッパイさわる。

女は最初、前かがみになることが多い。
前かがみになって、俺にキスをしたがる。
俺に甘えたいのと、身体を下から見られるのが恥ずかしくて、
前かがみになって、隠そうとする。
でも、俺が腰を使いだすと、
キスどこじゃなくなる。
目を閉じ、じっと何かに耐えるような表情。
身体の中を突き上げてくる快感に、
序々に恥ずかしさも忘れ、
身体を上に起していく。
顕わになった胸に、俺は手を伸ばし、優しくわしづかみ。
女はその俺の手をしっかりと掴み、一緒にいてと合図を送ってくる。
でも、やがてその手を離すのは女のほう。
下からの快感が身体全体を覆い、
その感覚に夢中になると、
俺の手の届かないとこまで身体を仰け反らせ、
下から見られている恥ずかしさも快感に変え
貪欲に自ら身体を動かし、快感をむさぼり始める。
俺はそんな女の変化を見ているのが好きだった。

ジム男が手で作る筒に向け、仰向けで腰をふっている俺。
いつの間にか目を閉じていた。

へー、そうなんだ。

ジム男の声で我に帰る。
腰をふりながら、いろいろ説明していた自分に気が付く。

でも、お前は、このままじゃイカないんだ？

俺は想像の世界から抜け出せない。
やっべ、やりて。

いや、イクときはやっぱ正常位でしょ。

と、自ら四つん這いに。
ジム男は手にコップの水を少し落とし、
俺のちんこにも水をつけ、
また、手で筒を作る。

正常位の場合は、女は仰向けで足開いてるし、俺がその上から覆いかぶさってるし、
どうにも動けない。
全部俺の思いのまま。俺のやりたい放題。
でも女はその不自由さの中、必死に俺を求めて動いてくる。
顔の表情がまじかで手に取るように見えるし、
唇にキスしたり、胸に顔を埋めることもできる。
腰も振りやすいし、思い切り突きやすい。女の奥の奥まで行けそうな気になる。
俺が一体感を感じるのは、やっぱこの正常位。

ジム男の手が安定しない。
ふらふら横にずれたり前に行き過ぎたり。
思い切り女を突きたい俺は度々文句を言う。

もっと、こっち。

自分でジム男の手を掴み、位置を直す。

それでもジム男の手はうまくない。
何回も修正する俺。
文句言われっぱなしのジム男が考えた。

あ、後ろからがいいか。

俺の尻のほうにまわり、後ろから俺の足の間に手差し入れ、
ちんこを触り竿を握り筒を作った。

ケツを見られるようで少し恥ずかしいかったけど、
これか結構いい感じ。

うわっ、すっげ、ほんものだ。

女の中に入り、
キスをしながら腰をふる俺。
キスしている女の唇に、微妙に力が入る。
唇の間から声が漏れる。
俺が口を離すと、出せなかった声を思い切り上げる女。
切ない声。
恍惚の表情。
首筋にキス。
乳首にキス。
でも腰の動きは止めない。
自分でもどうしようもない快感が女の身体を登ってくるのが分る。
背中に回される女の手。
俺をぐっと引き寄せる。
手は俺の尻にも回され、もっと奥まで突いて欲しいと言うように
俺の尻を掴み、動きに合わせて力を入れる。
落ちないように、俺にしがみつこうとする女。
背中をさすり、仰け反り、俺の頭を抱える。
小刻みに身体が震え出す。
女が深く俺を包み込む。
包まれながら、俺はその中で激しく動く。
その動きを、女はさらに優しく包み込む。
男と女のセックスはその繰り返し。
俺の身体を上ってくるもの。
女の身体を上がってくる何か。
お互いがそれを感じ合い
一緒に高めあい、
そして最後は一つになって果てる。

いっていいよ。

ジム男の声がした。
目を開ける俺。
でも、腰の動きは止まらない。
やっべ、止まんない。
このままいくのは恥ずかしいけど、
もう、いきたい。
でも、どうせいくなら、

俺は欲が出た。

俺はジム男の前に立ち上がり、
勃起したちんこをジム男の顔の前に突き出した。
俺を見上げるジム男。
そのジム男の唇を、俺は無言で勃起したちんこで突付く。
ジム男はすぐに意味がわかったらしい。

ジム男がコップの水を補充する。
乾きかけたオイルが溶け出し
手はまた、女のものになる。
俺をじらすように、まずは手でしごきだす。

すっげ気持ちいい。

自然に腰が動きだし、
ジム男の頭を掴む俺。
ジム男の口めがけて、ちんこを突こうとする。
でも、ジム男はなかなか咥えない。
ゆっくりしごきながらにやついている。

じらそうとしているジム男が面倒くさい。
もうそういうのいいから。
わかったから。
もう、充分だから。
あーうぜえ。

俺は、ジム男の頭を両手で掴み、
力ずくで咥えさそうとする俺。

口、あけろ！

俺の言葉に反応し、俺のちんこしごきながら、口を開あけ、咥える準備をしているジム男がいやらしい。
口大きく開けたまま舌をベロン出して、目は俺のちんこを見つめている。
その表情が俺をまたそそる。
逆に俺はしばらくそんなジム男を見て、やつをじらした。

まだ何もしていないのに、ジム男の口から声が出る。
はやく俺のちんこが欲しいとねだってる。
あー、でも、えー、でもない、いやらしい声。
大きくだらしなく出した舌を動かし、ちょっとでも俺のちんこを舐めようとする。

欲しいか。

舌を出し、ちんこを見ながら頷くジム男。
頷きながら変な声を出す。

今度は俺がにやついている。
意味もなくジム男の頭を２ー３回揺さ振り、
ジム男の顔全体を、手で荒らしく何回か擦ったった後、
俺はその口めがけてちんこを刺し込んだ。
ジム男はやっと欲しいものが手に入ってほっとしたような唸り声を出し、無心に俺のちんこを咥える。

ジム男の口は、女のものと同じだった。
口全体がちんこを締め付け、
中で舌が複雑に動き、
喉が亀頭を押さえる。
俺が抜こうとすると、
それを嫌がるかのように、
ジム男の口全体が俺のちんこに吸い付き離さない。

うー、すっげ。

最初はゆっくり出し入れしれその感触を確かめたけど、
もう俺は我慢できない。
足を踏ん張り、ジム男の頭を押さえ込み、
口めがけておもいっきり腰をふり始める。
ちんこを突き出すたびに、ジム男が喉の奥から声を上げる。
苦しさに耐える声。
その声を聞きながら、俺はもっと苦しくさせたいと思う。

苦しいか。
止めてえのか。
だめだ、止めねえ。
もっと苦しめ。
俺のちんこ、喉に刺されて、もっと喘げ。

息ができないジム男は
時々口を緩めて、口の隙間から必死に空気を吸おうとする。
その隙間からよだれが垂れる。
それでも構わず、俺はどんどんジム男の喉を突き上げる。
ジム男は俺の奴隷のようだった。
何をされても従順に従う奴隷。
俺はジム男を支配したような気になっていた。

いきそうになったとき
俺はジム男にサインを送った。
言葉でも行きそうだと伝えた。
でも、ジム男は口を離さない。
俺も腰の動きを止められない。

あーいく、ジム男、行くぞ。

ジム男が頷いた。

だいたいいつもはこのタイミングで口を離す。
でも今回は吸いつく一方。

いくっ、いくいくいくいく！

いく寸前、
こいつ、飲む気だ、
と思った。
ちょっとためらったけど、
身体の勢いがすぐそれを無視させた。
それならそれで、思いっきりやらせてもらう。

ジム男の頭を掴み、
一瞬腰を引き、身体中から集まってくるものをいったん腰に溜め、
次の瞬間、ジム男の喉めがけて、腰を大きく突き出し、
その勢いのまま、俺は、精液をぶっ放した。
身体を大きく仰け反らせ、溢れ出てくる快感のまま大きく喘ぎ声を上げる。
いつもは４、５回の波が、この時は何回来て収まらない。
出しても出しても次の波が上がってくる。
身体がガクンガクンと痙攣するたび、
ジム男の喉に、俺の精液がドクドク流れ出ているのが分る。
イってる時間がいつもより長い。
その分、大量の精液を、俺は出した。
その全部をジム男は飲み干した。

仰け反らせた身体を戻し、顔を下に向けジム男を見る。
ジム男はまだ俺のちんこを咥えたまま。
咥えたまま、舌でちんこをきれいに舐め、
俺の精液の最後の一滴までも吸い取っていた。
ジム男は俺のちんこを口から出したとき、
唾液をすする凄い音と、
それを俺の精液と一緒に飲み込む音と、
その後のジム男の大きなため息が聞こえた。
口からちんこを出した後も、ジム男はやさしくゆっくりしごき、
まだ出てくる亀頭の精液を搾るようにして、何回も舐め取っている。

飲まれると男は弱い。
女の時もそうだけど、なんかそこまでしてもらって、申し訳ないような、そんな気になってくる。
そして、心の底から、

大丈夫か？

頭を撫でながら、ジム男の覗き込む俺。
でもジム男は、俺を見上げ、笑いながらピースサイン。
舌で上下の唇をぐるりと舐める。

男はいった後、ちんこが凄く敏感になってるから、
何回も咥えられるとだんだんくすぐったくなってくる。

ピースサインを出しながら、また俺のちんこをしゃぶろうとするジム男を、
俺は笑いながら押しのけ、いたずらっぽくベッドに逃げる。
追ってくるジム男。
ちょうどベッドに寝転んだところで俺はジム男につかまり
俺達はまた、元のように絡まる。
俺がジム男のおでこにキス。

こいつ、飲みやがった。

ああ、飲んだ。うまかった。

ほんとに？

お前のだぜ、うまいに当たり前じゃん。

俺はなんか嬉しいような、照れくさいような。

はは、じゃ、これ、ご褒美。

ジム男にキスする俺。
ちょっと心を込める。
濃厚に舌を絡めていい感じ。

と、その時気がついた。

あ、こいつ今俺の精液を！

ゲッ、と一瞬思ったけど、
ま、いいやって。
ジム男のキスも熱いし。
でもそういえばなんかいつもと味が違う。
これって、俺の精液の匂いってこと？

俺達はもっともっと近くなって、もっともっと特別な二人になったような気がしてた。


ＰＳ．精液飲ませたりするのは、本当はまずいっす。
分ってますよね、みんな。

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